ガス給湯器を使っている方のうち、多くの方が疑問に思われる点として、「電源」に関することが挙げられます。
すなわち電源を入れたままにしておいてよいのか、それともこまめに切るようにした方が良いのか、という問題です。
ガス給湯器の電源をつけっぱなしにしておいた場合に想定されるデメリットとしては、やはりガスや電気の消費量が上がり、コストが高くついてしまうといったことが挙げられます。
一方でこまめにスイッチを切ったり入れたりすることはどうしても面倒くさいということもさることながら、給湯器やリモコンの寿命を縮めてしまうのではないかといった懸念も生じます。
このようにガスの電源に関してはさまざまな事柄が想定されるのですが、それらは一体どの程度正しく、電源は入れっぱなしかこまめに切るか、一体どちらが良いと言えるのでしょうか?
ここでは、ガス給湯器の電源を入れっぱなしにするかこまめに切るか、それぞれのメリットおよびデメリットについて紹介をしていきます。
それでは、早速見ていきましょう。
ガス給湯器の電源を入れっぱなしにしておくメリット
つけっぱなしにしておいてもガス消費量はほとんど変わらない
まず、大前提としてガス給湯器の電源をつけっぱなしにしておいた場合でも、ガスの消費量はほとんど変わらないという事実があります。
一般的にガス給湯器はお湯の蛇口が開かれたときに始めて作動をするように作られているため、電源をつけっぱなしにしておいたからといってガスが消費されてしまうといったことはほとんどありません。
ただし、古い給湯器、特に30年以上前に製造されたものの場合はごく僅かではあるもののガスが消費される場合もあるのでその点は留意をしておくようにしましょう。
凍結(故障)を防ぐ
冬場ガス給湯器の電源を長時間オフにしておいた場合、凍結(故障)が引き起こされる可能性がありますので注意が必要です。
こうした事態を防ぐため、冬場には使用をする用事がなかったとしても一日1~2回程度は給湯器の電源をいれるようにすることをおすすめいたします。
ガス給湯器の電源を入れっぱなしにしておくデメリット
小さな無駄遣いの原因になる
先に述べましたように、ガス給湯器はお湯の蛇口が開いた場合にのみ稼働するようになっているのですが、特にお湯と水の蛇口が一体になっているタイプの場合、ふとしたことでうっかりお湯を出してしまうということが考えられます。
この場合、ほんの短時間であったとしても給湯器が稼働してしまいますので、その分のガスが消費され、小さな無駄遣いの原因となってしまいますので注意が必要です。
リモコンの電気代がかかる
ガス給湯器の電源を入れっぱなしにしておくデメリットとしては、リモコンの電気代がかかるということも挙げられます。
一般的に給湯器のリモコンは一定時間操作がなされないと液晶表示が自動で消えるようになってはいるのですが、その場合にも待機電力が消費されるためやはり小さな無駄遣いが発生してしまいます。
リモコンの液晶寿命が縮む
ガス給湯器の電源を入れっぱなしにしておいた場合、リモコンの液晶寿命はやはり短くなってしまいます。
寿命により液晶表示ができなくなるとリモコンの交換をしなければならなくなり、その分のコストがかかってしまうようになります。
万が一の火災の原因
これは可能性としてはごくまれではあるのですが、ガス給湯器やそのリモコンから出火を起こしそれが家事になるというケースもゼロではありません。
当然のことながら電源を入れっぱなしにしておくことはこうしたリスクを上昇させるため、旅行など長期間の外出をする場合には電源を切ってから出かけたほうが良いといえるでしょう。