
ガス給湯器の人気メーカーについて
ガス給湯器にはさまざまなメーカーが存在しますが、日本においてはそのシェアの大部分を少数のメーカーが占める寡占に近い状態となっております。
具体的にはリンナイ、ノーリツ、パロマ、パーパスの四社であり、これらを「四大ガス器具メーカー」と総称することもあります。
特にリンナイとノーリツはこの2社だけで国内シェアの8割以上を占めるという非常に大きな占有率となっております。
ここでは、そういったガス給湯器の人気メーカーに関し、それぞれのメーカーごとの特徴についてご紹介をしていきたいと思います。
それでは、早速見ていきましょう。
リンナイのガス給湯器の特徴について
リンナイ製のガス給湯器の特徴としてまず挙げられるのがガスの消費量を節約する機能です。
特にエコジョーズ製品においては、従来製品に比べおよそ12%もの消費量をカットすることが可能となります。
またもう一つの大きな特徴としては、本体価格や設置工事の費用などが安いということも特筆されます。
これは、そもそもリンナイは国内のガス給湯器設置業者の中でも特に取扱いをしている業者が多く、一度に大量の製品の仕入れが行われ、その際に仕入れ値の割引が行われることに起因します。
これにより仕入れ値の割引分だけ販売価格や工事価格を下げることが可能となるのです。
こうしたことからリンナイ製のガス給湯器はその機能・性能が大変充実しているにも関わらず価格が安いということで広いシェアを獲得するに至っています。
ノーリツのガス給湯器の特徴について
ノーリツ製のガス給湯器の特徴としてまずもって挙げられるのが、その熱効率の高さです。
これは少ないガス量で効率よく給湯を行うということであり、風呂を沸かした際に生じた排気をそのまま暖房に使用するといったことも可能となっております。
追い焚き機能に関しても効率化がなされており、「マイルド追い焚き機能」などを使用すると他社のガス給湯器と比較して追い焚き時に10%の省エネを行うことが可能となります。
またノーリツ製ガス給湯器の評判として多く聞かれるのが、リモコンの性能の高さです。
ノーリツ製品のリモコンは文字が大きくて読みやすく、液晶画面のデザインも視覚的で操作性が高いと言われます。
パロマ(Paloma)のガス給湯器の特徴について
パロマは元々リンナイを抑え長きに渡り国内のガス給湯器トップシェアを誇る企業でした。
ところが2006年に1980年代に製造した給湯器が原因で死亡事故が多発していたことが発覚、それによってシェアを激減させ現在に至っています。
こうした事故の反省から、パロマ製のガス給湯器は安全性への配慮が非常に重視されているという特徴を持ちます。
例えばパロマ製の給湯器には現在ほとんどの機種に自己診断機能が搭載されており、この機能により些細な異変を早めに察知し重大な故障・事故を未然に防ぐことができるようになっています。
またパロマ製ガス給湯器は非常にシンプルな設計がなされており、また同時にお湯張り・保温・お湯足しなどを全自動で行う機能にも優れています。さらに音声ガイド機能などもあり、高齢者や機械操作があまり得意でない人にでも簡単に使用できるように工夫がなされています。
パーパス(Purpose)のガス給湯器の特徴について
パーパスは前述の「四大ガス器具メーカー」の中では四番手となるメーカーとなっております。
こうした背景もあり上位のメーカーとシェアを競い合うというよりは市場におけるニッチ(空白部分)に狙いを定めた商品開発を行っているという特徴があります。
例えばパーパス製のガス給湯器の特徴としては「美容・健康」という観点を持っているという点が挙げられます。
パーパスの給湯器のコントローラーに消費カロリーや体脂肪率測定などの機能が備わっており、さらにボタン一つの操作で半身浴モードに切り替えることなども可能となっております。

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