風が強く拭く特性がある高層マンションで使用するガス給湯器について紹介します。通常のガス給湯器を使用すると、給気と排気のバランスが崩れてしまうことにより、不完全燃焼を起こしてしまう恐れがあります。そのようなトラブルに巻き込まれないためにも、強風に耐えられる仕様の商品を選択しましょう。
高層マンションに通常のガス給湯器は設置できない
高層階の部屋は強風に耐えられる仕様の商品を使用しましょう。
通常のガス給湯器が設置できない理由
高層マンションでは風が強く拭くことが多いです。そのため、通常の商品を使用していると不完全燃焼を起こしてしまう恐れがあります。そうなると生活が不便になるので、一般的には高層階の部屋には、強風に耐えられる仕様の商品を設置するようにしましょう。
高層マンション用のガス給湯器にしないとどうなる?
ガスの給気と排気のバランスが悪くなり、不完全燃焼を起こしてしまう恐れがあります。
お湯が出なくなるトラブルが発生する恐れがある
高層マンションは強風の影響を受けやすい特性があります。そのため、給湯器の給気と排気のバランスが崩れてしまう恐れがあります。このような場合、ガスを使用したいと思っても上手に燃焼できずに不完全燃焼が起きます。そうなると、強風の日はガスが使用できなくなってしまいます。夏は汗を大量にかくので、シャワーや湯船で汗を流したいと思ってもガスが使用できません。温かいシャワーやお湯に浸かることができなくなります。
冬は寒いので料理や手を洗うときなど、日常生活のあらゆる場面でお湯を使用したいと思う機会が増えます。夏と同様、シャワーや湯船でお湯を使用できないので大変不便を感じます。そのため、高層マンションの場合は強風に耐えられる仕様の商品を設置する必要があるのです。
15階以上の高層階は設置を推奨している
高層マンションの場合は、玄関脇に給湯器が設置されていることが多いです。ベランダなどの屋外に設置されている場合で15階以上の高層階に住んでいる人は、強風に耐えられる仕様の商品を設置しましょう。ただし、15階未満の低層階に住んでいる人でも、風が強い場合は設置を検討します。ガスが不完全燃焼を起こしてトラブルにならないように備えておきましょう。
沿岸部では塩害のトラブルが発生する恐れがある
海沿いに建てられている高層マンションでは、塩害による被害も報告されています。潮風が吹くことで商品に錆が発生して腐食が進行してしまうことを指します。このような状態を放置したまま使用していると、大きな音が出続けるようになります。
このタイミングでメーカーに問い合わせるようにしてください。内部の腐食が進行すると使用できなくなる恐れがあります。また、商品の交換に日数を要する恐れがあるので、商品の交換が完了するまではガスを使用できません。完全にガスが使用できなくなるまで症状を放置しておくのは避けましょう。
そして、セルフメンテナンスとして、雑巾や布で商品の外観を拭く方法があります。こちらは簡単にできるので、塩害による汚れや錆を防止するために取り組んでみましょう。ただし、ブロック塀などを使用して囲いを作り給湯器に直接潮風が当たらないようにする方法は悪くありませんが、物が風で飛ばされないように処置しておきましょう。
高層マンションならでは?交換時に注意すべき点とは
あらかじめ商品の色やメーカーが指定されている場合があるので、そちらの指示に従うようにしてください。特注色の場合、納期が1か月程度かかることが予想されます。不具合や不便を感じたときには早めの交換を推奨します。
特注色を選択しなければいけないことがある
高層マンションではないマンションでは、白やグレーの標準色の商品を設置していることがほとんどです。そのため、商品を交換する際も白やグレーの標準色を選択します。しかし、高層マンションは、比較的新しく建てられたマンションなので、周囲の景観とマンションの外観に合わせた色の商品を設置しなければいけないことがあります。
つまり、自分で勝手に商品の色を変更することはできず、マンションの管理組合の規約などにより決まっている特注色の商品を設置しなければいけないので、それに従う必要があります。特注色の商品はメーカーごとに取り扱っている色が異なるため、以前から使用しているメーカーに商品の交換を依頼するのがおすすめです。同じメーカーであれば、微妙に色が違うことがありません。ただし、マンションの管理組合の規約や契約書などで、あらかじめメーカーが指定されているときは、そちらに従うようにしてください。
床暖房の系統数に合わせた機器に交換できる
床暖房や浴室暖房は、高層マンションではないマンションと同じ装備であることがあります。床暖房の系統数に合わせた機器に交換できるので、メーカーに問い合わせてください。
まとめ
マンションの管理組合の規約や契約書などに、給湯器の色やメーカーが指定されているときは、そちらの指示に従うようにしてください。色やメーカーの指定がなければ、白やグレーなどの標準色でも問題ないでしょう。強風によるトラブルに巻き込まれないためにも、最初から強風に耐えられる仕様のものを選択しておくことをおすすめします。