ガス給湯器の特注色は白やグレーだけではなく、ローズベージュ、タルトベージュ、ダッチベージュ、アッシュグレー、アースブラウン、ライトブラウン、オーレブラウン、ユーログレー、ハニーブラウン、グランドブラウン、オリーブブラウン、マイルドブラウン、ストーングレー、ウォークブラウン、コーヒーブラウンがあります。見ていきましょう。
給湯器は白・グレーが多いのはなぜか
白やグレーは標準色として認識されています。
あまり人の目に触れることがない場所に設置されることが多いから
建物の外壁に設置することが多いので、あまり人の目に触れることがありません。たとえば、注文住宅の場合、人の目に触れる機会が多い玄関付近に設置されることはほぼありません。玄関から見えない壁沿いや浴室側の壁にひっそりと設置されていることがほとんどです。インテリアや個性を発揮するもののように、そこに存在していることを主張する必要がないので、白やグレーの商品が多いといえます。
また、集合住宅やマンションなどでは、白またはグレーの商品と決まっている場合があります。これは、外観に統一性を持たせるためのものです。このことから、白やグレー以外の商品を見たことがない人も一定数存在するでしょう。
給湯器の特注色とは
特注色について見ていきましょう。
特注色を提供している理由
インテリアや個性を発揮するもののように、そこに存在していることを主張する必要はありませんが、白やグレー以外の特注色が提供されているのは事実です。メーカーごとに特注品を製造しているので、気になる人はサイトを調べてみてください。メーカーごとに特注品を提供している理由は、家の外壁の色が今までよりも個性的になってきたことが挙げられます。
従来の注文住宅では、白やグレーの色であれば外観にマッチしていましたが、最近の注文住宅では、明るい色の外観や模様を入れた外観も存在します。それにマッチするように特注色の商品を購入しようとする人が増えてきています。事実、明るい色の外観に白い給湯器を設置すると、マッチしないばかりか給湯器のほうが目立ってしまうので、そのような場合はベージュやブラウンなどの色を選択しているケースが多くみられます。
そして、時代の流れの影響もありますが、個性的な商品を設置したいという人も一定数存在します。自分の好きな色の商品を購入したいと思うことはおかしいことではありません。色見本帳に記載されている品番であれば、メーカーごとに製造可能なので、特注色で製造してもらいたい人は問い合わせてみましょう。
色番号の意味
特注色を決めるときに色番号を指定します。商品のカタログやサイトでも色番号は掲載されていて、これを確認するだけで、発行年記号、色相区分、明度区分、彩度区分が判明します。たとえば、K17-60Dの場合、Kは発行年記号を表します。1995年はT、1997年はU、1999年はY、2001年はA、2003年はB、2005年はC、2007年はD、2009年はE、2011年はF、2013年はG、2015年はH、2017年はI、2019年はJ、2021年はKとなります。17は色相区分を表します。有彩色は数字2桁、無彩色はNとなります。60は明度区分です。数字2桁で表します。Dは彩度区分です。アルファベット1文字で表します。
特注色の商品の注意点
特注色の注文は、1台から受け付けている場合と複数台のみ受け付けている場合があります。メーカーごとに異なるので、早めに確認しておきましょう。
ノーリツの準標準色
KN-90はオフホワイト、K19-70Cはローズベージュ、K19-70Dはタルトベージュ、K17-70Dはダッチベージュ、KN-85はアッシュグレー、K19-70Fはアースブラウン、K17-60Hはライトブラウン、K17-60Dはオーレブラウン、KN-70はユーログレー、K19-60Fはハニーブラウン、K15-60Fはグランドブラウン、K22-50Bはオリーブブラウン、K17-50Dはマイルドブラウン、KN-55はストーングレー、K17-50Fはウォークブラウン、K15-40Dはコーヒーブラウンです。
リンナイの準標準色
J15-40B、J15-40D、J17-50D、J17-60D、J19-40B、J19-50B、J19-50D、J19-60F、J19-70B、J19-70C、J22-50B、J22-75B、J25-75A、J27-85B、JN-10、JN-15、JN-25、JN-30、JN-40,JN-90です。
特注色仕様の納期・金額について
標準色の商品と比較して、納期がかかることと金額が高いことを知っておきましょう。
納期がかかる
標準色の商品と比較して納期が1か月程度かかります。そのため、特注色で注文したい人は、具体的な納期を先に確認しておきましょう。夏はよく汗をかくのでシャワーや風呂を使用できないことは避けたいです。冬は寒いのでお湯で食器を洗えないのは大変です。そのようなことにならないためにも、納期がかかることを踏まえて注文してください。
金額が高い
標準色の商品と比較して金額が高くなります。特注色は在庫を抱えていないことが多いためです。そのため、追加費用というかたちで料金が上乗せされます。
まとめ
特注色の商品も存在するので、興味がある人はメーカーに問い合わせてみてください。サイトに掲載されている商品のほかにも商品が提供できる可能性があるので、質問してみましょう。そこで具体的な納期や金額を確認できるので見積もりを作成してもらうとよいです。建物の外観、自分の好きな色、周囲の人からどのように見られたいのかによって選ぶ色は変わってくるでしょう。自分でどの色を選んでよいのか分からないときは、メーカーに設置事例を見せてもらってください。