給湯器のガス栓はどこにある？開け閉めしてはいけないってホント？

お湯を使おうとしたらお湯が出てこないというときに考えられるのが、給湯器のガス栓が閉まっているということです。しかしながら、給湯器のガス栓がどこにあるのかわからないという人も多いのではないでしょうか。また、給湯器のガス栓は普段開け閉めしてもよいものか気になるかもしれません。そこで今回は給湯器のガス栓について解説します。

給湯器の元栓はどこにあるのか

給湯器の元栓は基本的には機器の近くにあることが多いですが、住んでいるところによって場所が異なります。また、給湯器はガス管以外にも様々な種類の配管が接続されていることから、どれが元栓であるか分かりにくいかもしれません。給湯器の元栓がある場所について、住宅の種類と設置場所別にみていきましょう。

戸建住宅の屋外据置型

戸建住宅で屋外設置型の給湯器は地面やコンクリートの上に台が据え付けられており、その上に給湯器があることが一般的です。給湯器の台はごちゃごちゃした配管を隠すという役割もあり、給湯器の元栓も台の中に隠されています。

戸建住宅の屋外壁掛け型

戸建住宅における給湯器の屋外設置方法として外壁に固定する壁掛け型もあります。壁掛け型の場合は給湯器の下に配管を保護するカバーが設けられており、その中にガスの元栓もあるのです。正しい配管カバーがない場合もあります。

戸建住宅の屋内設置用

給湯器が屋内に設置されることはほとんどなくなりましたが、FF式とFE式という排気方法によって異なるタイプがあります。屋内設置型の場合は洗面所に給湯器があることが多く、給湯器のすぐ近くに元栓があるのです。

マンションやアパートの場合

マンションやアパートといった集合住宅の給湯器は、パイプスペース設置型といわれる設置方法を採用していることがほとんどです。玄関を出てすぐ横にパイプスペースが設けられており、給湯器も置かれています。パイプスペースは鍵もしくはレバーで開けられるようになっており、給湯器の元栓は給湯器の下もしくは横にあることがほとんどです。

集合住宅の屋外設置ではベランダに給湯器があることがほとんどですが、配管カバーや設置台の中に元栓があります。屋内であれば、戸建住宅と同様に洗面台に給湯器があり、近くに元栓があるため、見つけやすいでしょう。

ガス栓はできるだけいじらないほうがよい

給湯器の元栓は必要性がない限り、できるだけいじらないほうがよいでしょう。給湯器の元栓はねじ栓が使われていることが多く、開いた状態で放置しておくことが前提として作られているのです。ねじ栓は滑らかに動くようにグリスが塗布されていますが、頻繁に開け閉めされることは想定されておらず、グリスの効果が薄まってしまう可能性があります。グリスが切れてしまうことでガス漏れにつながる危険があるので、できるだけ触らないようにしましょう。

しかしながら、ガス漏れが発生した場合などには、ガス栓を閉めることもあり、凍結防止のために水抜きをおこなうこともあります。トラブル発生時にはメーカーも元栓を開けることを推奨しているため、状況に応じて元栓を開け閉めすることは重要です。

ただし、日常的に何の問題も生じてない状態で開ける必要はないため、触らないようにしておきましょう。料理などで使う手の届く範囲にある元栓は開け閉めしても問題ありませんが、給湯器のガス栓のように手の届かない場所に設置してある元栓はいじらないほうが無難です。

元栓がどこにあるか把握しておこう

給湯器の元栓はできるだけいじらないほうがよいですが、緊急時に対応できるように元栓がどこにあるのかを把握しておくことは重要です。とくにガス漏れが起こった場合、すぐに元栓を閉められれば、大きな事故を防げるかもしれません。トラブルが起きた場合でも慌てずに対処できるように、余裕のある平常時に元栓がどこにあるか把握しておきましょう。ただし、前述の通り給湯器の元栓は触らないように注意することが大切です。

また、新居に引っ越したときに給湯器の元栓が閉まっていると、お湯が出てきません。基本的に給湯器の元栓は開いた状態になっていることが多く、自分で開けることはほとんどありませんが、引っ越しをするときは事前に給湯器の元栓を確認しておくと、今後のトラブルにも対応できるため安心です。

まとめ

今回は給湯器の元栓の場所や取り扱いについて解説しました。給湯器の元栓がどこにあるのかを把握している人は少ないかもしれませんが、把握しておくことで緊急時に慌てず対応できるため安心です。給湯器の元栓は住んでいる住宅や給湯器の場所によって異なりますが、基本的に給湯器の近くに配置されています。元栓は普段手の届かないところに配置されていることが多く、できるだけいじらないようにしましょう。

給湯器の元栓は開きっぱなしになっていることが前提として作られているため、あまり頻繁に開け閉めを繰り返してしまうとグリス切れが起こり、ガス漏れの原因となってしまいます。ただし、トラブルが生じたときのために、給湯器の元栓がどこにあるのかを把握しておくことが大切です。

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